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詰め物が取れて、隙間が気になる方へ。放置してはいけない理由
「なんだか最近、歯に隙間ができた気がする…」
「食べ物が詰まりやすくなったけど、特に痛くはないし様子を見ようかな」
このような経験をされたことはありませんか?
日常生活の中でふと感じる違和感。特に、詰め物(インレーやクラウンなど)が取れてしまったときにできる“隙間”は、見た目だけでなく、将来的なリスクにもつながる重要なサインです。
今回は、「詰め物が取れたまま放置してはいけない理由」について、歯科の視点から詳しくお伝えします。ぜひ最後までお読みいただき、ご自身やご家族の健康管理にお役立てください。
1. 詰め物が取れる原因とは?
まず、なぜ詰め物が取れてしまうのか、主な原因を見てみましょう。
▷ 経年劣化
詰め物も時間の経過とともに劣化します。噛む力や温度変化による影響を日々受けているため、数年〜十数年で外れることがあります。
▷ セメントの劣化
詰め物を固定する歯科用セメントが弱くなると、詰め物が浮いたり、外れたりすることがあります。
▷ 虫歯の再発(二次う蝕)
詰め物の周辺から虫歯が再発すると、内部の組織が崩れて接着力が落ち、外れてしまうことがあります。
▷ 噛み合わせや歯ぎしり
噛む力が強すぎたり、歯ぎしり・くいしばりなどがある場合、詰め物に大きな負荷がかかり外れてしまう原因となります。

2. 放置するとどうなる?5つのリスク
「痛みがないから大丈夫」と放置してしまう方もいらっしゃいますが、詰め物が外れた状態で放っておくことには、いくつものリスクが潜んでいます。
① 虫歯が進行しやすくなる
詰め物が取れてできた隙間は、食べかすや細菌がたまりやすくなります。その状態を放置すると、内部で虫歯が急速に進行し、神経まで達してしまう可能性があります。初期の虫歯よりも治療が大がかりになり、場合によっては神経の処置(根管治療)や抜歯に至ることもあります。
② 噛み合わせが乱れる
詰め物がない部分には噛む力がかかりにくくなり、逆に他の歯に負担が集中します。すると、噛み合わせ全体のバランスが崩れ、頭痛や肩こり、顎関節症の原因になることもあります。
③ 歯が移動してしまう
歯は空いたスペースに少しずつ移動する性質があります。隙間を放置していると、隣の歯や向かいの歯が倒れ込んだり伸びてきたりして、元の形に戻すことが難しくなります。
④ 見た目の印象が変わる
前歯の詰め物が外れたままだと、見た目に影響を与えてしまうことも。ご自身では気づきにくいですが、口元の印象が変わり、会話や笑顔に自信を失ってしまう方もいらっしゃいます。
⑤ 感染症リスクが高まる
隙間に細菌が入り込み、歯ぐきや顎の骨に炎症が起きると、歯周病や根尖性歯周炎(歯の根の先の感染)などを引き起こす可能性があります。これらは全身の健康にも影響することがあるため、早期対応が重要です。

3. 詰め物が取れたときの正しい対応
では、もし詰め物が取れてしまったら、どのように対応すればよいのでしょうか?
◉ 自分で詰め直さない
市販の接着剤などで自己流に詰め直すのは絶対に避けましょう。誤った方法で詰めると、内部に細菌が閉じ込められ、かえって状態を悪化させる恐れがあります。
◉ 取れた詰め物は保管する
取れた詰め物は捨てずに、清潔な状態で保管して歯科医院に持参してください。状態によってはそのまま再装着できることもあります。
◉ 早めに歯科医院へ相談を
痛みがなくても、取れた状態のまま放置せず、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。歯の状態を確認したうえで、再装着・再製作・再治療など適切な対応を提案してもらえます。
4. 予防のためにできること
詰め物が取れるのを防ぐためには、以下のようなポイントを意識しましょう。
◆ 定期検診を受ける
歯科医院での定期検診では、詰め物の状態や劣化具合をチェックできます。早めの対応で外れや再治療を防ぐことができます。
◆ 歯ぎしり・食いしばりへの対応
就寝中の歯ぎしりには、ナイトガード(マウスピース)の使用が有効です。過剰な力から歯や詰め物を守ることができます。
◆ 口腔内を清潔に保つ
日々の丁寧なブラッシングとフロス、歯間ブラシの併用で、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

5. まとめ:小さな「隙間」を軽く見ないで
詰め物が取れたときにできる“隙間”は、ただの見た目の問題ではなく、虫歯や歯の移動、かみ合わせの崩れなど、さまざまなトラブルの引き金になります。
「痛みがないから大丈夫」「そのうち時間ができたら行こう」では、気づかないうちに症状が進行してしまうことも。
もし詰め物が取れた、違和感がある、隙間が気になるということがあれば、ぜひお早めに歯科医院へご相談ください。
あなたの歯を守る第一歩は、「気になったらすぐに動くこと」。
私たちもその一歩を全力でサポートさせていただきます。